ジュエリーを製作しているときによく思うことがありました。
”もう少し簡単に作ることができたら沢山の人にジュエリー作りを楽しんでもらえるのに…”という思いでした。
精密な原型製作、磨き、石留め。技術の習得には時間がかかります。特にパヴェセッティングの様なデザインは大変です。
そんな思いを抱えていたある日、たまたま目にしたアクセサリー素材店での講習会のお知らせでグルーデコの存在を知りました。エポキシ樹脂のパテを使用してその上にラインストーンを置いていくと簡単にパヴェセッティングを作ることができます。これならたくさんの人が楽しむことができるに違いない、と思い即、講習会に申し込んだのが始まりでした。
実際に手を動かし、作品を作っていくと自分なりの細かいこだわりのようなものが生まれてきました。キラキラと輝くチャトンをもっと生かせる土台を作りたい。身につけた時の心地よさ、美しいプロポーション、
丁寧な磨きでワンランク上のアクセサリーにしたい。
そう、ジュエリーメーカーやブランドが出しているものと同じレベルのものを…。ハンドメイドのアクセサリーとしてこれをお客様が作ることができたらきっと喜んでいただけるに違いない、と。
こうして生まれたAzuudesignのグルーデコ土台はデザイナー鈴木が細部までこだわって作ったものです。
13年間のジュエリーデザイン・制作の経験をもとにAzuudesignコレクションの一環として丁寧に作り上げています。
他では見られないデザインとそのクオリティーの良さをぜひ感じていただきたいと思います。
作り方はとてもシンプルです。粘土のようなパテ状のグルーA剤とB剤を混ぜ合わせます。次にリングやペンダントなどの土台にそのグルーを盛り付けます。ストーンをバキュームピンセットで乗せて埋めて行き、作業は終了となります。24時間後にグルーが硬化するとストーンが動かなくなるので完成です。
ストーンは主にスワロフスキー社のチャトンと呼ばれる宝石のファセットカットと同じ形をしたものを用います。チャトンはガラスでできています。天然石やその他異素材を用いることも可能なのでデザインの可能性はとても広く、作り手が自由にデザインを構想できるのも魅力の一つです。